中埜研究室では,地震や津波などの外力に対して,建築物がどう挙動しどんな被害が生じるかを実験やコンピュータを用いたシミュレーション,被災地での実地調査等で検討しています。研究成果は,法律や設計基準,被害判定指針などに採用され,安全・安心な社会の実現に貢献しています。最近では,津波発生時に漂流する船舶に対して,建築物が崩壊しないための条件を整理することを目的とした衝突実験(下の動画)や,
発展途上国で多くみられる無補強組積造壁付き鉄筋コンクリート造架構(鉄筋コンクリートの柱と梁の中にレンガ壁が入れられた工法)の性能評価実験(下の動画)とそのシミュレーションモデルを提案するなど,安全安心な社会に向けて地震防災・津波防災への貢献を行っています。
加えて,研究成果の社会実装,国際交流の面では,バングラデシュで実施しているSATREPSプロジェクトで,5年間の研究成果を反映して作成した耐震診断マニュアルを用いたセミナーを実施するなど,真理の探究だけでなく実社会への貢献を強く意識した活動を行っています。